甘え上手な人やわがままな人を苦手だと感じる人

この記事では、甘え上手な人やわがままな人に、過度のストレスや嫌悪感を感じてしまう人が、癒しのプロセスを健全に進ませて気持ちを楽にするためのノウハウをご紹介します。
甘え上手な人やわがままな人が苦手な人
人間関係で多くのストレスや辛さを感じている人の中には、甘え上手でわがままなタイプの人に対して強い苦手意識を持つ人がいます。
職場、友人、家族間でこのような人との関係性に悩むことは少なくありません。
甘え上手な人やわがままな人との関係において、ストレスや不満を感じることが多くなり、その影響で人生に生きづらさや悩みを抱えてしまう可能性があります。
原因について
甘え上手な人やわがままな人に対してやるせない思いを抱くことがある場合、その根底には過去の経験が関係していることが多いです。
具体的には、自分が甘えたりわがままを主張した際に、相手から受け入れられず深く心が傷ついた経験があるからです。
あるいは、自ら甘えたりわがままを主張することを、自分に我慢をさせてきた経験があるかもしれません。
以下に、その原因の可能性について詳しくお伝えします。

幼少期に充分に甘えられなかった人
幼少期にわがままを言ったり、甘えたい盛りの時期に、十分に甘えることが許されなかったり、わがままを表現できなかった経験が多い人は、他者がわがままを主張したり、甘えてきたりすると、強い不快感や耐え難いストレスを感じることがあります。
これは、過去の自分には叶わなかったことや、悲しい思い、憤りの感情が無意識のうちに浮上してきてしまうためです。
そのため、他者の甘えやわがままが、自分の内面で抑えられていた感情を呼び起こし、とても切ない気持ちになってしまうのです。
成長の早い段階で自立心が芽生えた人
幼少期に早い段階で甘えることを我慢したり、甘えることを自分に禁じるようになった人は、依存心を抑圧してきた経緯があります。
そのため、わがままを言ったり甘えてくる人が目の前に現れると、自分が抑圧してきた依存心が強く意識され、過度なストレスを感じてしまうことがあります。
自立心が形成されるプロセス
幼少期の段階だけでなく、大人になってからも、様々な経験を通じて自立心が形成されることがよくあります。
幼少期の経験
子ども時代に、「甘えている子は悪い子だ」と叱られた経験があると、深く傷つくことがあります。
その結果、同じことで再び傷つかないようにするために、次からは甘えない子になろうとする自我が形成されます。
この過程で、「甘えない子=良い子」という無意識の信念が自分にインプットされ、自発的に自立し始めるのです。
恋愛経験
恋愛経験の中で、相手に甘えた結果、ひどく振られてしまった経験によって、それがトラウマになり、心が深く傷つくことがあります。
その結果、これ以上自分が傷つかないようにと、自分から甘えない恋愛をしようとする自発的な自立心が芽生えます。
このようにして、自分を守るために自立的な態度を取るようになるのです。
社会の中での経験
バイト先や職場で、未熟な考えや甘えから上司に叱られたり、大きな恥をかく経験をすると、深く傷つくことがあります。
このような経験を通じて、これ以上自分が同じような痛みを感じたくないと考え、自発的に自立心が芽生えることがあります。
苦しい思いから解放されるために
自分の中で抱えている苦しくも切ない思いから解放されるためには、まず、自分がどのような状況で心が揺れ、苦しくなるのかを理解することが重要です。
自分のパターンに気づくことで、癒しのポイントが明確になり、そのポイントに対して少しずつアプローチすることができます。
これにより、ストレスが徐々に緩和されていくことが期待できます。

未解決の感情に気づく
甘え上手な人やわがままな人を苦手に感じる人は、実は以下のような切ない気持ちや未解決の感情を抱えていることがあります:
- 本当は自分も甘えたいという気持ち
- 人に甘えたことで責められた辛い経験
- 人に甘えたことで恥をかいた辛い経験
- 人に甘えたことで大失敗をした辛い経験
これらの癒されていないネガティブな感情が潜在意識の中に残っているため、目の前の甘え上手な人や依存心の強い人が引き金となり、過去の傷ついた感情が再現されることがあります。
その結果、耐えがたいストレスを感じてしまうのです。
自分の中にあるその切ない思いに気づいて、それを丸ごと今の自分が受け入れて寄り添っていくことで、当時の傷ついた感情がが少しずつ癒されていきます。
そして、これまで悶えてきた苦しさも徐々に軽減されて行きます。
過去の自分を責めたり嫌っている
過去に傷ついた自分を思い出して苦しくなることに気づかず、目の前の甘え上手な人やわがままな人をひどく責めたり嫌ってしまうのは、実は無意識レベルで過去の自分に対してストレスを感じ、責めたり嫌っているからです。
このことに気づくことで、目の前の人を嫌ったり責めたりする必要がないことが理解できるようになります。
過去の自分の苦しみが原因で現在の感情が引き起こされていると気づけば、他人に対する反応にも変わってくる可能性があります。
しかし、だからといって、無理に目の前の甘え上手な人を許したり、寛大に接したりする必要はありません。
あくまでも自分にとって無理のない範囲で、対応することが大切です。
相手を責めることはできない
相手の性格や行動は、相手の自由であり、こちらがコントロールできるものではありません。
相手が自分に依存してくることに対して、自分の反射的な反応に苦しむことがあっても、無理に相手の要望に応えたり、寛大に接する必要はありません。
ただし、相手の自由意志を尊重しようと心がけることは、自分自身の精神的な成長につながります。
相手には相手の自由があることを受け入れることができれば、それほど難しいことではないと考えられます。
最も大切なことは、そのことで傷ついている自分自身をしっかりと受けとめ、自分の心に寄り添ってあげることです。

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