自己受容の話

この記事では、スピリチュアルな観点から、自己受容のお話をしています。
人生の全てを受けいれることができると癒しのプロセスも健全に進ませることが期待できますので、ご参考になりましたら幸いです。
たましいの計画
信じたくない人も多くいると思われますが、私たちは、明確な計画を立てて、自分の家族と、環境を選んで、この地球に生まれてきています。
そして、人生で自分に降りかかる様々な経験をあるがままに受け容れて行くこと、つまり、自分と自分に関わる全ての人と状況をありのまま愛することを、たましいレベルでの目標に掲げて、この地球に生まれ、自分の人生を送っています。

ありのままに生きられない時
しかしながら、私たちは、そうとも知らずに、自分と関わる他者(人)や環境を裁いてしまったり、あるいは、罪悪感や怖れを抱きながら、生きています。

経験を裁き、罪悪感や怖れ、後悔などの感情とともに生きる時、つまり、それらの経験をありのままに受け入れることができない時、私たちは、必ず同じ状況、同じ人々を再び引き付けて、似たような経験を繰り返すことになります。
人によっては、同じ経験を今回の人生で何度も繰り返すだけでなく、以後、何度にもわたって転生して同じ経験を繰り返し、その結果、ようやくその経験を完全に受け容れることができるようになります。
自分に必要なことを学ぶ
経験を受け入れるということは、その経験を好きになることでもなく、またその経験に同意するということではありません。
そうではなくて、むしろ、その経験を通して自分にとって必要なことを学ぶ、ということです。
そのためには、特に自分にとって役立つことと、役に立たないことを、はっきり見抜く力も必要になってきます。

原因と結果の法則
そして、そのためには、《原因と結果の法則》に意識的にならなければなりません。
常に、自分が感じたこと、思ったこと、決めたこと、言ったこと、行ったことが、一定の結果を引き起こすということを知っていれば、自分が発信する全ての言葉や振る舞いに慎重になることができます。
私たちが、自分の人生をより幸せに生きようとする時、自分の本来のたましいに沿った生き方を模索していることでもあります。
そして、人生をより幸せに生きるためには、自分にとって都合の悪いことが起こった時、それをまわりの人や環境のせいにするのではなく、自分自身がその原因を作ったのだということを(それは無意識的であったかもしれませんが)見抜かなくてはならないのです。
それが、経験を受け容れるということでもあります。
自分がその原因を作ったということを見抜けない限り、「もうそんな経験はしたくない」といくら言ったり思ったところで、その発したエネルギーそのものが、再びまた必ず似たような経験を繰り返すリスクを自ら高めているだけですので、無駄なエネルギーの消費でしかありません。
経験を受け容れて行くこと
何度も同じ過ちを繰り返し、嫌な思いをしなければ、自分を変えることができないかもしれません。
ですので、このことに早めに気づいて、人生の流れに抗わずに、自分が経験することを受け入れてしまった方が、望まない現実に終止符を打つことにつながり、自分が本当に望む理想的な人生の現実化を加速させることが期待できます。
そのためには、エゴに基づいた考え方を意識して緩めて、自分のたましいに沿った考え方を意識して取り入れて行く必要があります。
とは言え、エゴに基づいた考え方の緩め方がわからないし、例え緩める方法がわかったとしても、緩めて行くことは、誰にとっても難しいという問題があります。

自我のしくみ
自我は、様々な〈思い込み〉によって支えられています。
私たちは、無意識下で数多くの思い込みを持っているために、それが自分の人生を幸せに生きるためのブレーキやブロックと化している中で、自分がなりたいと思っている理想の自分になることが、自分の自我によって困難にしています。
そして、そうした思い込みのせいで、つらい思いをする経験をするので、辛い経験をすればするほど、その思い込みを見ないようになってしまうのです。
挙句の果てに、その思い込みが自分にあることを、まったく自覚できなくなってしまいます。
その結果、自分の人生の足かせになっている数々の思い込みを取り去るために、何度も何度も繰り返し地上に転生しています。
経験がたましいに蓄積される
私たちが受け入れることのできなかった経験は、たましいの中に蓄積されてゆきます。
魂は決して死ぬことがありませんので、そのようにして蓄積された過去世の記憶をたずさえて、私たちは何度も何度も違った肉体に宿っては地上に戻ってきます。
そして地上に生まれる前に、今回の転生を通して解決しようとする課題を決めるのです。
この決意と、過去世に蓄積されたすべての記憶は、誕生の際に表面意識からは消されてしまいます。
人生を生きるに従って、徐々に思い出されるようになっているのです。

乗り越えたいテーマ
潜在意識レベルで抱えている
- 傷ついた感情
- 苦しい感情
- 思考パターンのクセ
- 心のブレーキ(ブロック)
これらは全て、〈自分の中でまだ解決されていない問題〉であり、今世で乗り越えたいテーマである可能性が高いです。
これを解決して行くためには、日々の生活の中で、様々な望まない経験の1つ1つに自ら理解を寄せて、受け容れて行くことで、問題解決の糸口にアプローチすることになります。
私たちは、どうしても受け容れることができない状況を経験することで、〈自分の中でまだ解決されていない問題〉を知ることができます。
覚悟と勇気
人生のテーマを乗り越えて行くためには、自我に支配されることをやめる覚悟を決める必要があり、そしてそのためには、たくさんの勇気が必要です。
なぜなら、何回もの転生を通じて持ち越してきた古い傷に触れなければならないからです。

深いテーマ
ある状況、あるいは、ある人に対して、あなたが苦しめば苦しむほど、その問題の根は深いと考えられます。
つまり、遠い過去世から持ち越している深いテーマである可能性があります。
独りではない
そういう時、私たちは〈内なる神〉を頼りにすることができますし、必要なサポートを受けることができます。
ですので、孤独を感じたり、寂しく感じる必要はありませんので、ご安心ください。
内なる神は、全知全能ですので、私たちが、困難な状況を乗り越えるための知恵を授けてくれます。
内なる神は、常に私たちの中にいて、私たちのために働いてくれています。
内なる神は、私たちがよりたましいレベルで成長するためには、どんな試練を経ればいいのかということを完全に知っています。

幸せを得るために
私たちのメンタルボディ(精神体)、エモーショナルボディ(感情体)、そしてフィジカルボディ(物質体)が、私たちの内なる神の声を聞くようになって初めて、私たちは完全な幸福を得ることができるようになります。
とは言え、自分が、過去や現在、経験している、とても辛い状況を受け容れて、かつ自分を受け容れることは、誰にとっても、きわめて難しいことです。
なぜなら、私たちがどうしても受け容れることのできない経験は、自分自身が他者に対しても同じように振舞っているという事実をも受け容れるということでもあるので、この真実に対する強い抵抗が起きてしまうことも、大きな理由の1つです。
私たちが、誰かを何かの理由で非難してしまっている時、相手もまた同じ理由で私たちのことを非難しています。
エネルギーは循環している
自分が意識を向けたことは、必ず自分に返ってきます。
だからこそ、自分のパターンのクセをよく知り、自分を丸ごと受容するということが、人生を健全に生きる上でとても大事なことだと理解することができると考えられます。
自己受容が進めば、これまで生き辛さを感じてきた状況からも解放され、これ以上苦しむこともなくなって行きます。

過去性からの縁
過去世において、愛とともに受け容れることのできなかった問題を解決するために、両親と子どもとは、解決すべき同じ問題を抱えていると捉えることで、問題を乗り越えて行くことが期待できます。
その他、腐れ縁のようになっている友人や知人の間柄の中にも、自分の中で解決すべき問題を抱えていると捉えることができれば、人生を徐々に好転させて行くことが期待できます。
この地球上で生きる中で、自分の欠点や弱さ、長所や強さ、欲求、人格などをすべて受け容れる必要があります。
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