過去にこだわってしまう時

メンタルケア

この記事では、過去の出来事や失敗をふいに思い出して気分が塞いでしまったり、メンタルがダウンしてしまう状態から抜け出すためのヒントをご紹介します。

過去に囚われる

過去の出来事や失敗などに囚われることは、特別に珍しいことではなく、多くの人が経験することです。
思い出すたびに緊張が走ってしまったり、心が重たくなってしまったりと、現在の生活にも影響を及ぼすことがあります。

また、自分で自覚できるものから、無意識下で過去の出来事に囚われてしまっているものまで含めると、私たちは、たくさんの「過去の出来事」に縛られているかもしれません。

さまざまな過去の感情

  • 過去の悲しみ
    あの日の涙が今も心に残っている。
  • 過去の恨み
    あの時の出来事が、今でも怒りを引き起こす。
  • 過去の怒り:
    昔の出来事が心の中でまだ燃え続けている。
  • 過去の自分の栄光:
    あの頃の自分にいつまでもしがみついている。
  • 過去の成功または失敗:
    成功の記憶も失敗の記憶も、今も自分を縛っている。
  • 過去の情けない自分:
    あの時の自分が今も心の中で許せない。

全て過去のことなのですが、まるで今も現実に起きているかのように、私たちの無意識に影響を与え続けていることがあります。

落ち込み

無意識下での影響

過去の出来事や感情は、無意識の中で私たちを支配することがあります。

緊張や不安

以前の失敗が思い出されると、現在の状況でも同じように緊張してしまうことがあります。

自己肯定感の低下

過去の失敗や恥ずかしい経験が、自分の価値を低く感じるようになり、自己肯定感が不要に下がってしまうことがあります。

過去のこだわりから解放されるために

過去のこだわりから解放されるためには、まず自分自身をよく理解することが、解決の鍵になります。
そして、過去の出来事に対する未解決の感情を健全に解放して、癒しのプロセスを進ませることも重要です。

日記を書く

これ以上、過去の記憶に振り回されないためにも、頻繁に思い出される過去の出来事を、一度、日記を書くように詳細を書き出してみることをおすすめします。
過去の出来事を自分の言葉で言語化させて振り返ることができると、過去の出来事が現在の行動や感情に、どのような影響を与えているのかを整理することができます。

未完了の感情を癒していく

書き出しワーク

準備:
一人で静かに過ごせる場所を確保してください。

用意するもの:
ノート(または紙)
ペン

今でも引きずっている過去の出来事について、今の自分が感じること、思うことを、過去からずっと心に溜めていた感情を外に吐き出すつもりで、自分の気持ちに正直になって書き出してみてください。

過去のこだわりから解放されるために、過去の出来事を経験した中で未だに未完了の状態の感情を今の自分が感じながら、そこに癒しの光が注がれていて、癒しの光に優しく包まれている自分をイメージしてみてください。

癒しのワーク②

自分を許す

過去の出来事や経験は、全て自分の大切な一部であり、今の自分を作り上げてくれた大切な経験です。
過去の自分を、ありのまま受け入れて、許してあげてください。
「私は大丈夫」「過去のことを悔やまず、前に進んでいいんだ」「私も頑張ったんだ」と、自分に優しく声をかけてあげてください。
過去の出来事に対して自分を許すことは、簡単なことではないかもしれませんが、とても大切なことです。

今を生きる

未解決の感情を解放し、癒しを進めるためには、自分の感情を受け入れ、表現し、今この瞬間に意識を向けることが重要です。
とは言え、これまでの習慣で、再び過去に囚われそうになることもあるかもしれませんが、以前よりは感情と思考の整理がついて、癒しのプロセスが進む中で、囚われそうになる自分に早めに気づけるようになります。
過去にこだわりそうになる自分に気づけたら、今ここの意識に自分を戻して、気分を切り替えて、今の自分を大切にするようにしてください。

陽転

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緑川アリス
Alice Midorikawa

ライフコーチ
心理セラピスト
手相家

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