自分を褒めるスキル

自分を褒めるスキル
メンタルケア

自分を褒めることに苦手意識のある人もいるかもしれません。
自分を褒めることが苦手な人でも、少しずつ「自分を褒めるスキル」を高めて、自分のことも他人のことも褒め上手な自分を手に入れていくことができますので、ぜひご参考になさってみてください。

褒め上手な人と褒め下手な人

まずは、褒め上手な人と褒め下手な人の間には、どんな「個人差」があるのかを細かく見ていきたいと思います。

とは言え、どちらが良い/悪いはなく、これは、その人の性格、価値観、クセ(パターン)ですので、それぞれが素敵な個性です。
まずはこのような視点(立ち位置)で捉えていく必要があります。

そして、この地球上において、自分とよく似た性格の人はいるかもしれませんが、全く同じ個性の人は存在していませんので、それぞれがオンリーワンの人生の主人公であり、愛されるべき存在だということが前提です。

潜在意識を書き換えて褒め上手へ

そうは言っても、自分のことを「オンリーワン」「愛されるべき存在」だと思えない人もいらっしゃるかもしれません。
そういう時は、自分はそうは思えないけど、「真実はどうもそうらしい」程度のスタンスで、これからは捉えていくようにしてみてください。

そして、少しずつ自分で自分に
「私は、オンリーワンと思えないけど真実はどうもそうらしい。」
「私は、愛されるべき存在と思えないけど真実はどうもそうらしい。」
と声がけをするようにしてください。

そうすると、この文章は自分にとって真実なので、潜在意識に入りやすくなります。
そして、潜在意識は「思えない」という否定形はキャッチできないので、「私はオンリーワン」「私は愛されるべき存在」という新しい思考パターンが潜在意識に刷り込まれていくことで、少し先の未来にそのような現実を引き寄せられるようになっていきます。

褒め上手

褒めることが上手くない人は生きることが不器用

褒めることが上手くないからダメということはないですのでご安心ください。

褒めることが上手くない人のことをよくよく観察してみますと、とても誠実で心の優しい人が多いです。
それなのに、自分を褒めることが苦手なクセがあるために、生きることに不器用になってしまい、人生に生き辛さを感じることが多くなってしまうので、注意が必要になってきます。

ですので、誠実で心優しい性格はそのまま残して、不器用な部分だけを改善していくことができれば、人生をもっと楽に、自分らしい幸せを感じられる幸せ体質な自分へ、どんどんシフトしていくことが期待できます。

自分を褒められない人の特徴

自分のことを褒められない人には、いくつかの特徴があります。

自分をうまく褒められない人の特徴は、自分を褒めることに対して抵抗や躊躇が反射的に起きてしまうと考えられます。
それはなぜかと言うと、心の奥底の方で自分で自分のことを自分なりの「ものさし」で判断評価しているからです。

つまり、自分で自分のことを無意識にもジャッジしてしまっている可能性があります。
それだけでなく、無意識にも自分のことを嫌っていたり、許せない心の状態になっている可能性もあります。

ネガティブ

反射的に過小評価するクセのある人

目の前にちょっと嬉しい出来事が起きたとします。

例えば、

  • お天気が良かった
  • コンビニの店員さんの笑顔が素敵だった
  • 電車でいつもは座れない時間帯に座ることができた
  • いつもは緊張して喋れないのに今日はうまく喋ることができた

など。
褒め上手な人にとっては、褒めたくなるようなネタの宝庫のように見えるのですが、一方で褒め下手な人にとっては、褒めるどころか、むしろ反射的に過小評価するクセが出てきてしまいます。

お天気が良かった

「今日はたまたまお天気が良かったけど、前回はお天気悪かったし。」
「またお天気に恵まれるなんて誰にもわからない。」

このように、褒め下手な人は「今ここ」に意識を留めることをしないで、意識がすぐに過去や未来に飛んでしまいます。
そのために、「今ここ」をしっかりと味わうことがうまくできていないので、お天気が良かったことをあまり楽しめていません。

過去や未来についての分析は、その通りで反論の余地はないですし、そこに意識を向けることもその人の自由なので、誰もコントロールすることはできません。

ただ、幸せを幸せだと感じられる人かと言えば、それはちょっと違います。
せっかく今ここに「お天気が良い」「たまたまだけどお天気に恵まれて良かった」という幸せがあるにもかかわらず、そこを楽しめないでいることは、もったいないことです。

意識を向けたことが増幅するのが引き寄せの法則ですので、「今ここ」を楽しめないで、過去や未来の「お天気が悪いかもしれない」ことにばかり意識を向けてばかりいますと、その人の人生はとてもつまらなくて、生き辛いものになってしまいます。

つまり、このような意識の向け方が、生きることを不器用にさせてしまっています。

コンビニの店員さんの笑顔が素敵だった

褒め下手な人は、これも「たまたま良かった」こととして無意識にもスルーしてしまいます。
自己肯定感の低い人は、自分に向けられた笑顔ではなく、他の人に向けた笑顔のついでかな?と瞬時に思ってしまうかもしれません。
これも意識の向け方が過小評価するクセがあるために、せっかくの幸せを受けとることができなくなっています。

たとえそうだとしても、むしろラッキーだと捉えることが引き寄せスキルです。
幸せ体質な人は「自分に向けられた最高の笑顔」だと躊躇なく思って幸せ気分になれますし、「今日はとてもラッキーだな」と抵抗なく思えるのです。

電車でいつもは座れない時間帯に座ることができた

「今日はたまたま空いていて座れたけど、いつもは混んでいるから座れない。」
これも意識の向け方が過小評価してしまうクセがあるために、せっかくの幸せを味わうことなくやり過ごしてしまっています。

その日1日を振り返って「いつも座れない電車で座ることができた」と思い出すこともなく、せっかくの自分の放つ波動エネルギーが高まるチャンスをスルーしてしまっています。
そうすると、エネルギーは低いままで、その波動エネルギー周波数に沿った「嬉しいことが少ない現実」の中で生き続けることになってしまいます。

いつもは緊張して喋れないのに今日はうまく喋ることができた

「今日はたまたまうまく喋ることができただけ。いつもできるとは限らないし。」
次回もうまく喋れる保証はないというネガティブ思考が優位になることで、せっかくのラッキーな出来事を「たまたま」ということにしてしまうかもしれません。

期待を裏切られることは誰にとっても辛いことですから、これも無理もない心理ですが、せっかくうまく行ったことを自分で認められないまま自分で自分のことを過小評価し続けているうちに、せっかくうまく出来たことを次に生かせない場合があるので、注意が必要です。

自分なりの判断で、物事を分析して評価をしてしまうために、せっかくうまく行ったこと、ラッキーな出来事を過小評価するクセが働いてしまうと、自分を褒めることがうまくできなくなってしまいます。

無意識にも過小評価してしまう心理

本当は、誰もが、生き辛さから解放されて、幸せになりたいという純粋な思いがあります。
それなのに、自分のことをうまく褒めることができず、むしろ、自分で自分のことを過小評価して、つい自分に厳しくなってしまいます。
その根底には、実はとても前向きな心理が隠れています。

向上心の現れ

例えば、誰かと比較したり、競争をしている中で、自分に甘くなることを嫌ってあえて自分に厳しくなることは、向上心の現れとして、自己成長のために悪いことではないですし、むしろ前向きな性格の現れです。
ですので、自分に厳しくなることで、自分を成長させることができます。

一方で、いつも自分に厳しいばかりですと、常に自分で自分のことを過小評価してしまうことにつながり、それが自分の中で当たり前になってしまい、いつの間にか知らず知らずにパターン化して自分の思考のクセになってしまうと、自分のことを褒めることが下手になってしまい、ネガティブなところに意識が向きやすい性格になってしまいます。

このクセが、人生に辛いことを多く引き寄せてしまう原因となり、生き辛さを多く感じるようになってしまいます。

ですので、過小評価することが思考パターンのクセになっている人は、自分のことを褒めたり、自分のことをちゃんと認めて、自分にOKを出すことに対して、どうしても躊躇や抵抗感が出てきてしまいます。

謙遜する日本人の習慣(思考パターンのクセ)

謙遜することが、日本人の思考パターンのクセでもあるので、日本人は、自分で自分を褒めることがとても苦手です。
とは言え、これも向上心の現れですので、悪い習慣とは言い切れません。

  • あれができなくて、これしかできなかった
  • 本来はもっとできるはず
  • ○○さんはもっとうまくやれているかもしれない
  • もっと頑張らなければ

このような心理は向上心の現れでもあるので、自分を褒めることなんて恥ずかしくて無理と思う人も多いかもしれませんが、この心理が行き過ぎると、

  • 自己肯定感が低い
  • 完璧主義
  • 他人と比べやすい
  • 自分を褒めることのハードルが高すぎる

といった傾向があるために、結果的に生き辛いパターンを引き起こしやすくなってしまい、自分で自分のことを正当に評価することが難しくなってしまいます。

自分なりの「ものさし」でジャッジしてしまう原因

自分なりの「ものさし」でジャッジしてしまう原因は、実は、向上心の現れの他に、過去に傷ついた経験があるためです。
だからこそもう二度と同じような辛い経験をしたくないために、自分なりの判断で、自分で自分のことを守ろうとしているだけなのです。
実は本当は自分で自分のことを安心安全の中で守ろうとしているだけなのに、それがかえって生きることを不器用にさせてしまっているのです。

ジャッジする

褒め上手な自分へシフトするための第一歩

自分なりの判断で物事を分析したり、評価をしてしまうことが悪い訳ではないので、ご安心ください。悪い訳ではないのですが、これですと、自分で自分のことを守ろうとしている無意識のパターン(クセ)が、実は自分で自分の心を余計に痛めつけてしまっているので、注意が必要になってきます。

つまり、過小評価するクセは、その根底には自分で自分のことを守ろうとしている無意識が働いているのですが、現実は、自分で自分のことをいじめて、自分を褒めることのハードルを高めているようなものです。

ですので、そんな向上心のかたまりである自分に対して、無条件で寄り添ってあげて、向上心のかたまりである自分自身を丸ごと労わってあげるようにしてください。

うまく褒められない自分、つい過小評価してしまう自分のことを責めたり、そんな自分に反省を促すのではなく、そのような思考パターンのクセを抱えてしまうことに至ってしまった自分のことを認めて、理解を寄せて労わってあげながら、自分のクセに気づく度に「あ、またクセが出ちゃった!」と苦笑いして、そんな自分に気づいたら、「私は私のままでオンリーワンの存在。愛されるべき存在。て思えないけど、どうもそうらしい。」て自分で自分に声がけをしてあげてください。
そうすることで、この文には無理がなく、自分にとって真実なので、潜在意識の無意識の領域へすんなり受け入れられていきます。
そうすることで、自分の思考のクセに引っ張られることなく、無理なく自分の思考のクセから離れることができるようになります。
自分を過小評価してしまう自分に厳しい思考のクセに気づく度に、そんな自分を責めるのではなく、むしろねぎらってあげながら、その度に無理のない声がけで自分の潜在意識を教育するように心がけることができると、徐々に自分に厳しい思考のクセを昇天させて、手放していくことができます。

that's me

褒め上手な自分へシフトする第一歩を踏むために

  • 自分で自分を褒めることができない自分
  • 自分で自分を認めることができない自分
  • 自分につい厳しくなってしまう自分

そういうありのままの自分が自分だということに対して、

無条件でOKを出して(良しとして)、
そんな自分を認めて、理解を寄せて、労わり、寄り添っていくようにしてください。

なぜなら、

  • 自分で自分のことをうまく褒めることができない
  • 自分で自分をなかなか認めることができない
  • なぜだか自分につい厳しくなってしまう

これが、今の自分の思考のクセなので「あ、クセがまた出ちゃった。テヘ!」という軽い感じで受け流してください。
これが自己受容であり、自己肯定です。

別に

  • いい人になろうとしたり
  • 立派な人になろうとする

必要は全くないのですから。

  • ネガティブでドロドロしたことを考えている自分
  • クズでダメな自分
  • 怒り心頭になっている自分

これらは全て自分の思考のクセです。
ですので、そういうネガティブ思考が出てくる度に「あ、またクセが出ちゃったね。」て声がけしてあげるだけで、思考パターンのクセが、それ以上、前に出て、私たちの意識を支配していくることがなくなります。

なぜなら、思考パターンのクセを送り出す大元のマインドの歪みが、「あ、またクセが出ちゃったね。」と声がけをしてもらえたおかげで、顕在意識の自分に自分の存在を気づいてもらえたことで、癒されるからです。

これまでは、自分で自分の反射的なパターンに、
✓情けなく思って
✓責めたい気持ちになって
自分で自分のことを抑圧したり、否定し続けてきてしまったかもしれません。

ですけれども、潜在意識レベルの深いところで抱えているマインドの歪みは、いつまでも認められないで、厳しくされ続けてばかりですと、余計にネガティブが増幅して、もともと傷ついた感情がもっと傷ついてしまいます。

自己受容

自分で自分のことを認めて自分で自分を褒められる人は

  • ネガティブでドロドロしたことを考えている自分のことを認められるし
  • クズでダメな自分も認められるし
  • 怒り心頭になっている自分のことも認めて
  • ネガティブでドロドロしたことを考えている自分を自分で許して
  • クズでダメな自分を自分で許して
  • 怒り心頭になることを自分で自分に許可を出してあげて

自分で自分を励まして、自分に寄り添ってあげることができます。

自分にはちょっとダメなところはあるけど、それも自分だから「あ、またそのクセが出ちゃったね。」と自分で自分の悪いクセに声がけをしてあげることで、健全なる自己受容が進み、自分で自分のことを褒めることも抵抗なくできるようになっていきます。

accept

自分を褒めるハードルが低くなる

だからこそ、そんなクズでダメな「ありのままの自分」が、ちょっとでも良いことができたり、ちょっとでも頑張ることができたら、「めちゃめちゃ凄い!」と思えるようになります。
ちょっとでも偉いことができたら、「めちゃめちゃ成長したね!」と嬉しくなって、思わず褒めたくなります。
そんな調子で、自己受容が進んでいる人は、自分を褒めるハードルがどんどん低くなり、その代わりに、自己肯定感がどんどん高くなっていきます。

自己肯定感の高い人は、自分で自分の僅かな成長にすぐに気づいて、たくさん自分で自分のことを褒めています。

自分を褒めるスキル

自己肯定感の低い人から見たら「え、そんな恥ずかしいことを自分で自分にやっているの?」と思うかもしれませんが、実はそうなんです。

自己肯定感の高い人は、誰よりも自分に優しく、自分に甘いのです。

クズな自分を認めて許しているからこそ、そんなダメダメの自分がちょっとでも偉いこと、善い行いをしたら、誰よりも自分で自分のことを褒めることができるのです。
出来の悪い子ほど可愛いし、その子がちょっとでも頑張ったら、とても嬉しくなって褒めたくなる感覚と同じです。

そしてこれが「自分を褒めるスキル」です。

最初はちょっと気恥ずかしいかもしれません。
ですので、慣れるまで少し時間もかかるかもしれません。
最初は気恥ずかしくても、自分で自分を慣らすようにして、自分を褒めるスキルを高めていくようにしてください。

heart

心のあり方が整う

自分で自分を褒められるようになると、自分のご機嫌を自分で取れるようになっていきます。

自分で自分のことをたくさん褒めて、そして素直に自分への賞賛を受けとめる経験をたくさんすることで、心はどんどん満たされて、心に余裕も生まれていき、自分の基本的な心のあり方が、どんどん健全に整っていきます。

自分で自分を認められるようになると、自己肯定感も高まるので、自分で自分の気持ちを整えられるようになり、周りの環境に左右されずに過ごすことができるようになり、何が起きてもちょっとやそっとでは動じない心で、前向きに取り組んでいくことができるようになっていきます。

うまくできたことに意識が向くようになる

自分で自分のことを認めて、褒めて、自分への賞賛を受けとめることを繰り返していくことで、うまくできなかったことに目を向けるのではなく、うまくできたことに目が向くようになります。

そうすると、自分で自分を褒められるようになるだけでなく、他者のことも公平に認められるようになっていきます。

人と比べなくなる

自分のことも他者のことも公平に認められるようになると、「人は人。自分は自分。」だと純粋に思えるようになるので、人と比べることもなくなっていきます。

自分で自分のことを認めて、自分のことをちゃんと褒められる人は、他者のことも公平に認めて、他者の成功を自分のことのように喜んで、他者を褒められる人です。

自分を褒めないなんてもったいない

褒めることはメリットしかありませんので、どんな自分のことも自分だと認めてあげて、許してあげて、もっともっと自分を褒めるスキルを高めていくようにしてください。

そうすれば、そんなダメダメな自分が、ちょっとでも良いことをしたり、頑張ることができたのなら、たくさん褒めてあげられるようになります。

そして、うまく行かない時は、誰よりも真剣に味方になってあげて、辛い心情を労ってあげて、誰よりも寄り添ってあげてください。

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緑川アリス
Alice Midorikawa

ライフコーチ
スピリチュアル心理カウンセラー
手相家

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