ネガティブな自分もOKとすると人生はうまくいく
この記事では、ネガティブな反応をしてしまう自分をありのまま受けとめることで、自然に無理なく人生が好転していくプロセスについて解説しています。
そもそもネガティブって何?
ネガティブは、ある物事を否定的または消極的に捉える考え方を指します。
具体的には、まだ起こっていない物事に対して、悪い結果になると考えたり、人の優しい言葉に対して「どうせ嘘に決まっている」と捉えてしまうような考え方のことです。
一方で、ポジティブは物事を良い方向へ楽観的に考えることを指します。
人生に生き辛さを感じる原因
もし人生が辛いと感じる場合、それは主に自分の考え方や物事に対する見方がネガティブな傾向にあるためです。
ポジティブな視点で物事を見ることが難しい時、その状況に対して否定的な感情や反応が生まれやすくなります。
個人の主観や価値観
ある事象に対して否定的または消極的にとらえるか、あるいは良い方向にとらえるかは、私たちの個人的な主観や価値観に沿っています。
そして、ネガティブな視点でその事象を捉えると、人生にネガティブな感情やストレスが生まれやすくなります。
思考のクセ
悩ましい心の状態を改善する一つの方法として、自分がネガティブな反応してしまっていることに対して、これは自分の「思考のクセ」として捉えてみるのです。
そうすると、これはただの「思考のクセ」なので、無理のない範囲で少し違った視点から考えてみることができます。
つまり、物事に対する自分の認知を少しずつ改善していくことで、人生そのものを好転させることにつなげていくことが期待できます。
思考のクセを改善していく方法
とは言え、ネガティブな反応をすることが悪いわけではありません。
短絡的にネガティブな反応をしてしまう自分の思考のクセを否定したり、無理やり抑圧しようとしないでください。
実は、これをすればするほど、むしろ状況を悪化させてしまいますので、ご注意ください。
それでは、実際に自分のネガティブな反応をしてしまう思考のクセを改善していく方法をご紹介します。
あるがままの思いを受けとめる
まずは、ネガティブな反応をしてしまっている自分の思考のクセを、あるがまま受けとめることです。
例えば、思い通りに動いてくれない相手に対して激怒してしまった自分がいるとします。
たいていは、激怒したことに対して後で自己嫌悪に陥り、あそこまで激怒しなくても良かったのではないかと後悔し、自分を否定してしまうことがよくあります。
- 激怒してしまったことについて:
「激怒してしまったね」とそんな自分を受けとめる。 - 後で自己嫌悪に陥ってしまったことについて:
「落ち込んじゃったね」とそんな自分を受けとめる。 - 激怒しやすい自分をダメだと思ってしまうことについて:
「ダメって思っちゃうよね」とそんな自分を受けとめる。
自己肯定していく
とにかく自分の全てを全肯定していきます。
自分で自分のダメなところを肯定できるようになると、自己肯定感が健全に育まれていきます。
自分の全てを肯定して、受けとめていくのです。
これが、自己受容を促し、自己肯定感を高めるためのトレーニングになります。
客観的な視点が手に入る
自己受容と自己肯定が進むと、ネガティブな反応をしている自分を客観的に捉えていけるようになります。
自分で自分のことを受けとめていくことができれば、ネガティブな反応をしてしまっている自分の思考パターンのクセを、うまく扱っていくことができるようになります。
自然にリフレーミングになっていく
自分のネガティブな認知をポジティブにリフレーミングする方法がありますが、これは確かに陽転思考を促す良い方法です。
ただし、ネガティブを無理にポジティブに変換しようとすると、むしろ余計に苦しくなり逆効果になる場合がありますのでご注意ください。
自分に負担をかけずに、自分の中でネガティブな反応をしてしまっている思考パターンのクセを自然に無理なくリフレーミングするためには、まずは自分のネガティブな反応をそのまま肯定するところから始めていきます。
〇〇は嫌だ
例えば、「貧乏」に対して自分がネガティブな反応をしてしまうとします。
つまり、「貧乏は嫌だ」と常に思っているのです。
そして、「貧乏は嫌だ」という思考のクセを持っていると、「貧乏は嫌だ」と感じることの多い状況や、お金に対して常にストレスを抱えやすい現実を引き寄せやすくなります。
ですので、自分は貧乏であることに対して、とても切ない反応が次々に内側から浮上してきて、どうしてもネガティブな反応をしてしまう自分の「思考のクセ」に気づきます。
そして、その切ない思いを、まずはあるがまま受けとめて、自己受容と自己肯定をしていきます。
等身大の自分を受けとめることができれば、少しずつ異なる視点から物事を捉えていくことができるようになります。
そして、自然に無理なく、貧乏に対する自分の認知を前向きに変えることもできるようになり、次第に「貧乏」というワードが自分の人生に出にくくなっていきます。
思考パターンのクセを受けとめていく
「貧乏は嫌だ!」という切ない思い(思考パターンのクセ)を受けとめるためには、自分が心の底から「貧乏は嫌だ!」と思っていることを、まずはしっかりと認識します。
そして、一旦、受けとめた後に
「それの何が嫌なの?」
「じゃあ本当はどうしたい?」
という質問を自分に投げかけて自己対話を進めていくことで、さらに深いレベルで抱えている自分の切ない思い(思考のクセ)を理解し、受けとめていくことができます。
このプロセスを通じて、自分の思考パターンをただのクセとして捉え、それに縛られずにより自由に、前向きに生きることができるようになります。
自己対話の進め方
「貧乏が嫌」という思考のクセをサンプルに、自己対話の進め方をご紹介してまいります。
ステップ1: 受けとめる
「貧乏が嫌」
- 自分が「貧乏が嫌」と感じることを、まずはそのまま受けとめます。
ステップ2: 質問する
「それ(貧乏)の何が嫌なの?」
- 回答: 「お金がなくなるとご飯が食べられなくなるから。それが嫌。」
ステップ3: 受けとめる
- この回答もそのまま受けとめます。
ステップ4: 質問する
「それ(ご飯が食べられなくなること)の何が嫌なの?」
- 回答: 「食べていけないことは、それは死を意味するから。」
ステップ5: 受けとめる
- ここでも、その感情を受けとめます。
ステップ6: 質問する
「じゃあ本当はどうしたいの?」
- 回答: 「働けばいい。」
気づきの可能性
このような自己対話を進める中で、以下のような気づきが得られることがあります。
- 本当の問題の認識:
実際には「貧乏」という状態が問題なのではなく、「食べていけないこと」や「死」の恐れが本当の問題であると気づく。 - 具体的な対策:
「働けばいい」というシンプルな解決策に気づくことで、問題に対するアプローチが明確になる。 - 思考の柔軟性:
初めはネガティブな感情が強くても、自己対話を通じてより実際的で前向きな考え方に変わる可能性がある。
このプロセスを通じて、ネガティブな思考パターンのクセが明らかになり、その受けとめ方や対策を前向きに考えることで、より健全で現実的な打開策を見つけられるようになります。
前向きな気づき
自己対話を進めることで得られる前向きな気づきには、以下のようなものがあります。
- 現実の確認:
現在、ちゃんと働いていて収入源があるため、お金がなくなるという状況は考えにくい。 - リスクの軽減:
もししばらく働けなくなったとしても、ある程度の貯金があり、ご飯が食べられなくなる心配は少ない。 - サポートの可能性:
最悪の場合、実家など他のサポートが受けられるため、過度に心配する必要がない。 - リラックスすることの重要性:
「貧乏は嫌」という感情は理解できるが、実際のリスクはそれほど高くないため、過度な恐れや心配は不要であることに気づく。
このように、ネガティブな思考を受けとめ、自己対話を進めることで、自分が抱えていた恐れや不安が現実に即したものでないことが明らかになり、心の中でのバランスが取れるようになります。
これにより、ネガティブな感情が和らぎ、心の落としどころも見つかって、より前向きに状況に取り組むことができるようになります。
心の落としどころが見つかったら長所として捉えていく
貧乏に対する不安を抱く自分の思考のクセに気づき、自分の気持ちをしっかりと受けとめることができたら、その思考のクセを長所としてリフレーミングすることが可能になります。
例えば、「貧乏は嫌だ」「ご飯が食べられなくなったらどうしよう」という強い危機感を持っているおかげで、貧乏を回避するために先々を見据えて準備することができるようになります。
このような姿勢を前向きに捉えることで、自分の特性を長所として活かすことができます。
先々を見据えて準備することは、将来に向けた賢明なアプローチです。
また、貧乏であることが自己成長や学びの機会となることもあります。
今の状況を活かして自分の目標に向かって努力することで、未来をより良くすることができるのです。
どんなネガティブも全て大切な自分の一部
怒ってもいい。
泣いてもいい。
落ち込んでもいい。
⾃分を責めてもいい。
⼈を責めてもいい。
緊張してもいい。
継続できなくてもいい。
全然いいと思います。
完璧にできる人なんて存在していないのですから。
私も全然できないです。
どんな自分もOK
全然続かなくていい。
責めなくていい。
毎⽇できなくてもいい。
うまくいかなくてもいい。
許せなくてもいい。
バタバタしててもいい。
無理して頑張ってもいい。
病気でもいい。
何かが出来なくてもいい。
嫌われてもいい。
⼀⼈ぼっちでも全然いい。
まずは、いつも落ち込んでしまうことを一旦受け止めてください。
前向きな自己対話をしてみる
そして、一旦受け止めた後に「それの何が嫌なの?」「じゃあ本当はどうしたい?」という質問を自分に投げかけて、自己対話をしてみてください。
自分の切ない思いを一切否定せずに受け止めて自己対話を進めていくと、だいたい途中から客観的な視点を持てるようになり、最終的には前向きな心の落としどころが自然に生まれてくるようになります。
自然に前向きになれる
心の落としどころが何となくでも見つかってきたら、いつの間にかネガティブから自分を切り離せて、前向きに進みたくなる自分に気づくかもしれません。
その結果、無理なく陽転思考を取り入れ、前向きに目の前の事象を捉えることができるようになります。
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