自分のルールを破る

この記事では、困難な状況や人生の停滞を乗り越えるためのヒントや、新しい視点をお伝えします。
無意識下の自分のルール
私たちは、自覚しないうちにさまざまなルールや信念を抱えて生きています。
そして、無意識下の自分のルールは、自分でも気づけない中で、自分の行動や考え方に大きな影響を与え続けています。
べき・べきではない
私たちは、しばしば、物事は「こうあるべき」あるいは「こうあるべきではない」という考え方に縛られています。
この「べき」「べきではない」という思い込みが、私たちの生き方や判断の基準となり、日々の行動に影響を及ぼします。
執着
また、私たちは、無意識のうちに何かに執着していることも、よくあります。
この執着が、私たちの選択や決定に影響を与え、時には不安やストレスの原因となることもあります。
厳しいルール
私たちは、知らず知らずのうちに自分オリジナルの厳しいルールを作り上げることがあります。
これには、強いこだわりや執着が関係しています。
とは言え、こだわりや執着すること自体は、別に悪いことではありません。
大切な思い
強いこだわりや執着は、自分が切実に願っていることでもあり、自分の大切な思いです。
しかし、これらの思いがあまりにも強すぎると、不要に自分のエネルギーを大きく下げてしまうことがあります。
結果として、人生に生きづらさを感じたり、日常生活を送ることがエネルギー的にとても不器用になってしまう可能性があるため、注意が必要です。

自分のルールを見直す
物事がうまくいかないときや人生に停滞を感じるとき、無意識に抱えている厳しいルールが自分の幸せを阻んでしまっていることがあります。
そのため、停滞感を感じる時こそ、自分の強い思いに基づいた自分のルールを見直して、柔軟に調整しようとすることができれば、新たな道を切り開いていくことができます。
ルールを調整する
人生が生き辛くなる原因の一つに、自分に課してきた厳しいルールがあります。
そして、運よく自分の厳しいルールに気づくことができたとしても、そのルールを柔軟に調整しようとすると、強い抵抗や不安感が生じてしまうことがあります。
ホメオスタシスが働くため
私たちの脳と体は、長い間慣れ親しんだルールに従って生きてきました。
そのため、新しいルールに適応しようとしても、反射的に元の状態に戻ろうとする生体恒常性(ホメオスタシス)という本能レベルの機能が反射的に働いてきます。
この本能レベルの機能のため、自分のルールを調整することは非常に難しいのです。
例えば、タバコやお酒が体に悪いと知っていても、それをやめるのが難しいのと同じです。
新しいルールを取り入れる
長い間、慣れ親しんできた自分のルールを破ることは、とても難しいことです。
なぜなら、ホメオスタシスが働いて反射的に抵抗感や躊躇を感じてしまうからです。
ですので、まずは今までのルールはそのままにして、新しいルールを少しずつ取り入れて自分を慣らしていくようにすると、比較的うまく行きます。
新しいルールを日常に積極的に取り入れていくことで、結果的に自分の基本的なルールが上書きされ、意識のブレイクスルーを引き起こしていくことが期待できます。

新しいルールとは、今までの自分の厳しいルールが緩むような、物事に対する自分の新しい前向きな考え方です。
例えば、今までは「べき、べきではない」と思ってきたことを、「世の中に正解はない。いろんな考え方がある」という考え方を積極的に自分に取り入れてみるのです。
もちろん、最初は違和感を感じるかもしれませんが、それはまだ自分にとって慣れない考え方だからです。
人生を好転させることを目標に掲げて、新しいルールを積極的に取り入れるようにすると、最初の違和感にもさほど抵抗や躊躇する感覚が起きずに、むしろプロセスを楽しむスタンスで取り組めるようになります。
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