感情の勢い

メンタルケア

この記事では、ネガティブな感情の勢いに早めに気づいて、自分らしい未来の幸せのために、ネガティブに過度にのみこまれないようにすることの大切さについて、解説をしています。

持て余す不快な感情

自分の中から湧き出る「不快な感情」は扱いが厄介で、どうしても持て余してしまうことがあります。
そのため、私たちはしばしば自分の感情に蓋をして抑圧したり、モヤモヤする感覚を無視したりして、何とか日々の生活を送っているかもしれません。

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ネガティブ感情は大切に扱うもの

しかし、内側で抱えている「ネガティブな感情」は、扱いを面倒に感じて後回しにしがちですが、本来は自分自身の幸せのために最も大切に扱うべき部分です。
ネガティブ感情を健全に取り扱うことは、軽やかで充実感を持って過ごすために必要不可欠な要素となります。

自分の気持ちを振り返ってみる

ですので、人生の不調や停滞を感じる時には、

  • 自分の本当の気持ちに蓋をしていないか
  • 無意識に自分の切ない思いを無視してしまっていないか

一度立ち止まって、自分の気持ちを振り返ってみることをおすすめします。

日頃から自分の「ネガティブな感情」に自分で気づいて、それを丁寧に扱えるようになることが、「幸せな人生」を過ごすための大切な鍵になってきます。

感情と向き合う

感情は幸せへの「てがかり」

もし、これまで自分の感情を抑え込むばかりで、自分の感情をあまり大事にできていないと感じる人は、これからは自分の「感情」を大切なものとして扱っていくようにしてください。
そうすることで、人生に生きづらさを感じることから、徐々に解放されて行けるようになります。

なぜなら、私たちの「感情」は、本来は私たちを幸せへ導く大切な「てがかり」だからです。

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感情

感情には、大きく分けて、いい気分になれるポジティブな感情、不快な気分になるネガティブな感情、そして、ポジティブでもネガティブでもないニュートラルな感情があります。

ポジティブな感情

私たちがポジティブな感情を感じていい気分になっている時、そのいい気分の感覚は、今の意識の矛先が自分にとって幸せな方向に向かっていることを教えてくれています。

ニュートラルな感情

私たちの今の気分がポジティブでもネガティブでもないニュートラルな状態である時も、自分の意識レベルは良い状態です。
ニュートラルな気分である時も、私たちの意識は幸せな方向に向かっています。

ネガティブな感情

一方で、私たちがネガティブな感情を感じて、不快な気分になってしまっている時、その不快な気分の感覚が、自分が今向いている意識の矛先が、自分にとって幸せな方向に向かっていないことを教えてくれています。

感情によって今の意識レベルを知ることができる

感情が私たちを幸せへ導く大切な「てがかり」であるという意味は、ネガティブな感情に引っ張られそうになっている時、不快な気分になることで「今、自分の意識が幸せになれる方向とは別のところにフォーカスしていることに気づくことができる」ということです。

不快な気分になることで、今自分が意識を向けている方向が自分にとって幸せではないことを知らせてくれていて、私たちは、感情を手がかりに「今すぐに気分を切り替える必要がある」ということを知ることができます。

つまり、私たちは感情を「てがかり」にして、今この瞬間の自分の意識が幸せな方向に向かっているかどうかを知ることができるのです。

ネガティブな感情との向き合い方

ネガティブな感情を感じた時は、まず「自分が何かしらにネガティブな心の反応を起こして、今その感情を感じている」ということに気づくことが大切です。

不快な気分に気づく

ネガティブな気分からニュートラル以上の気分へ切り替えるためには、まず今自分が不快な気分になり始めていることに客観的に気づくことが最も大切なステップです。

気づけなければ、そのままネガティブな感情にのみ込まれ、ネガティブ感情の勢いが増してしまい、気分をうまく切り替えるのが非常に難しくなります。
ですので、なるべく早い段階で気づくことができれば、気分の切り替えもスムーズにできるようになります。

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早い段階でネガティブに気づけた時

何かがきっかけでネガティブな心の反応が起き、不快な気分になり始めた段階で気づくことができれば、自分が今意識を向けていることからすぐに意識の矛先を変えるようにしてください。

例えば、何かに対してムカッとした瞬間、その対象に自分の意識がロックオンしないように避けて、全く違うところへ意識を向け直します。
ムカッとする対象物から強制的に意識を逸らすために、例えば、窓の外を見て、景色や音などに意識を向けて、五感で窓の外の状況を体感しているうちに、自然に無理なく今の気分を切り替えることができます。

つまり、意識が向いてしまっている矛先をムカッとする対象物から全く別の対象物へ強制的にでも変えることで、自然に気分も切り替わっていくことが期待できます。

ネガティブの勢いが増してしまった時

何かがきっかけでネガティブな心の反応が起きて、不快な気分になり始めている段階でどっぷりネガティブにのみ込まれてしまうことは、誰にでもよくあることです。

早い段階で気づくことができれば、気分を切り替えることは、比較的、楽にできますが、ネガティブの勢いがだいぶ増してしまった状態になってようやく「あ、やってしまった!」「やばい!」と気づくこともあります。
ここまで来てしまうと、意識の矛先を向けなおすにも、ネガティブの勢いが増している中では、ちょっとひと手間が必要になります。
そのひと手間は、「自分の切ない思いをまずはしっかりと受けとめていくこと」です。

以下で、自分の切ない思い(ネガティブな感情)を自分で受けとめていくためのワークをご紹介します。

自分の切ない思いを受けとめるワーク

準備:
一人で静かに過ごせる場所を確保してください。

用意するもの:
ノート(または紙)
ペン

注意事項:
このワークをする際は、なるべく短時間で行う。
2~3分でさっと書き出して終了させること。
なるべく5分以上の時間はかけない。

気分をうまく切り替えられそうもない時は、まずは、自分の正直な思いをノートに書き出してみてください。

書き出しワーク

ワークの解説

自分がどんなことを感じ、どんなことを思っているのかを、自分の言葉で書き出すことは、その時の自分の思いを一旦受け止めるプロセスです。
ネガティブな思いをノートや紙に吐露することで、感情の勢いが増している中でも、情動レベルの不快な感情を外に出すことができ、気分をかなりスッキリさせる効果があります。
この方法は、ネガティブな感情の勢いを健全に緩め、冷静さを取り戻す手助けになります。

ただし、このワークは、今この瞬間に顕在意識に浮上してきているネガティブな感情の勢いを止めることが目的です。
拭えない苦しい感情を即座に楽にするものではありませんので、過度な期待をしすぎると逆に苦しくなる可能性があることにご注意ください。

このワークの目的は、長年持て余してきた切なくも苦しい気持ち(感情)を癒すことではなく、感情の勢いを緩めて気分を切り替えやすくすることです。
目的を忘れずに取り組むようにしてください。

ネガティブの影響を受けるのは当たり前

とは言え、ネガティブの勢いを止められずにのみ込まれてしまったことについて、自分を責める必要はありませんので、ご安心ください。
私たちは、もともと、ネガティブの影響を受けやすい生き物ですから、仕方がないのです。

ですけれども、ネガティブな心の反応の影響を受けて、ネガティブにのみ込まれてしまうと、自分の大切なエネルギーが不要に下がってしまうため、その状態の中に長く自分を居させてしまうと、自分にとって望まない状況、不利益になることを引き寄せてしまうスパイラルに陥りやすくなるため、自分の幸せのためにも、なるべく早めに自分の気分を回復させる必要があります。

他の誰でもない自分のために

自分の中から湧き出る切なくも苦しいネガティブな感情に流されて、誰かや状況を責めたり、感情を無理矢理抑え込む(蓋をする)ことは、自分にとって良い結果をもたらしません。
実際には、どちらの行為も自分自身の人生に対する攻撃と同じです。

感情の勢いに支配されたままでは、逆引き寄せのスパイラルに陥りやすく、物事が良い方向に進まないことが多いです。
人生の不調や停滞から抜け出していくためにも、自分の感情のパターンを意識的に変えていくことが大切です。

我慢が招く現実

私たちは、幼少期から感情に蓋をしたり我慢することを「良し」として教育されてきました。
様々な場面で我慢し耐えることを強いられ、我慢できた時には褒められることが多かったため、自分でも気づかないうちに我慢する習慣が身についてしまっています。

成長するにつれて、多くの我慢の経験を積み、人間関係や社会に順応してきたかもしれません。
しかし、真面目に頑張りすぎた結果、残念ながら心のあり方が「幸せ体質」から遠ざかってしまっている可能性があります。

我慢を多くしてきた人は、人生に生き辛さを感じることが多いはずです。

切ない思い

ネガティブを自分で受けとめる

ネガティブな感情を無理に我慢して抑えつける必要はありません。
本来、努力や頑張りが必要な部分は、ネガティブな感情に気づいた後に、できるだけ早く自分の気持ちを切り替えようとすることです。

もし、感情の勢いが強すぎてうまく切り替えられない場合は、自分の切ない思いをしっかり受けとめることで、少しずつネガティブな感情の勢いを緩めることができます。

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緑川アリス
Alice Midorikawa

ライフコーチ
心理セラピスト
手相家

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