私たちの心身の健康を奪う?「四毒」

食生活の便利さによる影響
現代の食生活は、かつてないほど便利になりましたが、しかしこの便利さの影響で、私たちは知らず知らずに心身の健康を害する「成分」を過剰に摂取してしまっています。
豊かな加工食品に潜む「成分」
スーパーの棚には豊富な加工食品が並び、ファストフードやコンビニの食事も手軽に利用できる時代です。
忙しい現代社会の中で、この手軽さは大きな味方です。
しかし、その手軽さの影で、日々知らず知らずのうちに摂取している危険な成分が潜んでいます。

心身の健康を奪う四毒
本ブログ記事でご紹介する「四毒」とは、歯科医である吉野敏明先生が提唱している現代の食生活において、体に悪影響を与える可能性がある4つの食品のことです。
吉野先生が提唱する四毒とは、以下の食品です。
- 小麦粉
- 植物油
- 乳製品
- 砂糖(甘いもの)
私自身、初めてこの情報に触れた時はかなり衝撃的でした。
正直、今でも信じたくないくらいです。
小麦粉と砂糖は、すでに何年も前から制限するようになって、実際に体調はすこぶる良くなっているので実感はあるのですが、植物油と乳製品はとても意外でした。
よしりんから学ぶ食育
心身の健康を奪う「四毒」について考える
小麦、乳製品、植物油、砂糖(甘いもの)について、それぞれの問題点と日常生活への取り入れ方について考察していきます。
小麦
小麦に含まれるグルテンは、体内で炎症を引き起こしやすい成分です。
特に腸の粘膜に負担をかけ、腸壁に小さな穴を開ける「リーキーガット症候群」を引き起こすリスクがあります。
この状態になると未消化の物質が血液中に漏れ出し、免疫系の異常反応や慢性炎症の原因となります。
日常での工夫
- グルテンフリーの選択肢(米粉、そば粉、アーモンドフラワー、おから、片栗粉、オートミール粉など)を活用する
※ただし、そば粉やアーモンドフラワーは過度な摂取を続けるとアレルギー反応が出やすくなるため要注意
- パスタやパンの摂取を減らし、雑穀や玄米を中心にする
- グルテン感受性が強い場合は完全除去も検討する
乳製品
乳製品はカゼインというタンパク質を含み、これが一部の人に消化不良やアレルギー反応を引き起こします。
特に日本人は乳糖不耐症の割合が高いため、ヨーグルトや牛乳の摂取によって腹痛、下痢、ガスといった症状が出ることもあります。
また、乳製品はインスリン抵抗性を悪化させる可能性も指摘されています。
日常での工夫
- 植物性ミルク(豆乳、ライスミルク、オーツミルク)への切り替え
- チーズや生クリームなど高脂肪乳製品の摂取を控えめにする
- 発酵食品であるヨーグルトも嗜好品程度にとどめ、体に良い食材として捉えない
植物油
一般的な植物油(キャノーラ油、大豆油、サラダ油)は、植物から油分を抽出する過程で高温処理や化学溶剤が使用されます。
また、この「抽出」という工程自体が問題視されており、自然な形から遠い「抽出された油」は身体に不要な負担をかけます。
結果として、体内で炎症反応を引き起こし、動脈硬化や心疾患のリスクが高まるとされています。
さらに、食物油に多く含まれるリノール酸は、体内で炎症を促進する可能性があります。
オメガ6系脂肪酸の過剰摂取は心臓病や肥満のリスクを高めると言われており、高温での調理によって有害な酸化物質が発生することも懸念されます。
一般的に良いとされているオリーブオイル、ココナッツオイルも例外ではありません。
日常での工夫
- 動物性脂肪(ラード、牛脂)の利用を検討
- こめ油を少量利用
- 揚げ物を控え、蒸し料理や焼き料理を中心にする
砂糖(甘いもの)
砂糖には以下のような健康への影響が指摘されています。
- 血糖値を急上昇させ、インスリンの過剰分泌を招く
- 身体を冷やす作用がある
- 糖尿病や肥満のリスクを高める
- 依存性が高く、過剰摂取につながりやすい
日常での工夫
- 甘味料として天然由来のもの(みりん、はちみつ、メープルシロップ、糖質ゼロのラカントなど)を少量使う
※甘味料の摂取の推奨はしていません
- 加工食品に含まれる隠れ砂糖に注意する
- 果物など自然な甘みを利用する(果物の甘味もあくまで砂糖の一種ですので食べ過ぎに注意してください)
現実には避けがたい食材
「四毒」は現代人にとって避けがたい存在ですが、工夫次第で健康的な食生活を実現できます。
全てを一気に排除することは、なかなか難しいかもしれません。
自分の体調やライフスタイルに合わせて、少しずつ改善していくだけでも、健康的な食生活への改善が期待できますので、あきらめずにチャレンジし続けることをおすすめします。
心身のバランスを整えるために、本記事がより良い選択をサポートするヒントになれば幸いです。
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