感情はゆれるもの
以前ブログで「感情が揺れてしまうことに苦痛を感じる時」というテーマで記事を書きましたが、今回の記事では、感情が揺れているにもかかわらず、それに気づかず、あるいは反射的に蓋をしてしまい、そのまま頑張り続けてしまった結果、心が折れてしまう――つまり、気づけばメンタルが大幅にダウンしてしまう事態を未然に防ぐ方法について解説します。
特に、我慢強い方や頑張り屋さんに読んでいただきたい内容です。
この記事が、メンタルダウンを防ぎ、気分を回復させるヒントとなれば幸いです。
心がゆれてしまう
心のゆれは、ネガティブな反応が引き起こす自然な現象です。
私たちは日々、さまざまなネガティブな感情を感じることで、心がぐらぐらと揺れたり、不安定さを感じたりすることがあります。
この「心のゆれ」は、誰にでも起こり得るものであり、それ自体は悪いことではありません。
信念がゆれているとき、ゆれてい(ブレていない)ないとき
もしかしたら、「私は心が揺れているわけじゃなくて、ただイライラしているの!」と感じる方もいるかもしれません。
それも一理あります。
心の揺れを「心がブレる」と解釈するなら、むしろ信念がブレないからこそイライラしている、という主張も理解できます。
ただし、ある信念に沿ってブレずにいようとすることでイライラが生じている場合、その信念自体が心を揺さぶり、イライラの原因になっている可能性があります。
そのため、頑なに守り続けている信念を少し緩めるだけで、イライラも和らげることが期待できます。
信念を揺るがすことが続いてしまうと
自分の信念が慢性的に揺るがされる状態が続くと、
「なんだかもう疲れちゃった…」
「何もやる気がしない…」
そんな気持ちになってしまうこともありますよね。
このような時、無意識のうちに、
「○○をちゃんとするべき」
「○○でなければならない」
といった思考(信念)に縛られている可能性があります。
この固定観念が、自分の大切な心を揺さぶり、日々のストレスや生きづらさの原因になっているかもしれません。
もちろん、こうした思考が「ダメ」というわけではありません。
むしろ、それらはとても誠実で、優しい思いやりから生まれた大切な考え(信念)です。
信念はその人の長所
ですので、
「○○をちゃんとするべき」
「○○でなければならない」
といった考え方を強く持っている人は、正義感が強く、完璧主義な一面を持っています。
これは、その人にとって誇るべき素晴らしい長所でもあります。
信念は短所にもなり得る
とはいえ、そのような考えが行き過ぎてしまうと、誠実で優しい思いやりが、思わぬ形で負担となることもあります。
無意識のうちに、自分で自分のエネルギーを過剰に消耗し、不本意にも心を疲弊させてしまうことがあります。
しかし、これは特別なことではなく、誰にでもよくあることです。
つまり、信念とは、その人の長所であると同時に、短所にもなり得るものなのです。
心が疲れてしまったら
心が疲れてしまったと感じるとき、自分の信念が暴走し、自分自身を苦しめている可能性があります。
その結果、無意識のうちに自分で自分の心を疲弊させてしまっているのかもしれません。
信念は融通が利かなくなる可能性がある
本来、信念はその人の強みですが、融通が効かなくなると、自分にとって逆効果をもたらすことがあります。
信念に柔軟さがなくなったとき、こんな思いが強くなることがあります:
- 「自分で決めたことだから、今さら引き返せない」
- 「ちゃんとしなければ、誰かに迷惑をかけてしまう」
- 「人としてこうあるべきだから」
「○○でなければならない」という信念に縛られれば縛られるほど、私たちは頑張り過ぎてしまいがちです。
結果として、自分を傷つけたり、他者を傷つけてしまっていることに気づかずに暴走してしまうこともあります。
「○○でなければならない」という信念の縛りが強ければ強いほど、人は頑張り過ぎてしまい、時に自分で自分を傷つけてしまったり、他者を傷つけてしまっていることにも気づけないまま、暴走してしまうことがあります。
そして、ある日突然、心が折れてしまい、動けなくなることがあります。
1つの信念に凝り固まっている可能性
融通が利かない強さは、実は心が強いわけではなく、1つの「○○でなければならない」という考えに凝り固まって、頑固になっている状態です。
そのため、自分の思い込みに誠実であり続けるあまり、頑なに信念を守ろうとします。
しかし、その一方で、心が疲弊していることに気づかず、最終的には心が折れて動けなくなってから初めて、そのことに気づくことになります。
心のゆれに早めに気づいて柔軟さを思い出す
心が折れて無気力な状態に陥る前に、まず自分の心が揺れ始めていること、そして疲れが溜まり始めていることに早めに気づくことが大切です。
そのうえで、自分の中で強く持っている「○○でなければならない」という信念を、少しずつ緩めてあげるよう意識してみてください。
優柔不断さを取り入れる
心が折れる前に、むしろ良い意味で「優柔不断さ」や「遊び心」を取り入れることが大切です。
思考に柔軟さを持たせることができると、心の揺れにも早めに気づき、対処できるようになります。
その結果、張り詰めた心を健全に緩めることができ、大切な心を常に健康な状態に保つことができるようになります。
自分のネガティブな心の反応に早めに気づく
ネガティブな心の反応が起きているとき、それは心が揺れ始めているサインです。
つまり、心がモヤモヤとざわついたり、イライラし始めた時、それは自分の心がネガティブな反応をしている証拠です。
ネガティブの扱い方
自分のネガティブな感情を健全に扱うためには、なるべくイライラに意識を向けすぎず、気分を切り替えることが最も効果的です。
つまり、イライラすることについ意識が向いてしまうことに早めに気づいて、自分が気分よく感じられることに意識を切り替えることが、今できる最善の方法です。
ネガティブの勢いが止まらない時
もしイライラが収まりそうにない時は、そのイライラに対して以下の質問を自分に投げかけてみてください。
正直に答えることで、イライラを落ち着かせることができます。
- どうしてイライラしているの?
- 何があなたをそんなにイライラさせているの?
- それの何がそんなにイライラするの?
- 本当はどうしたいの?
優しく丁寧に自分に聞いてあげる
自分に対して優しく、丁寧に上記の質問をしてあげてください。
そして、どんな答えが返ってきても、決して「そんなこと思っちゃダメ!」とは言わず、すべてを肯定して「うんうん。」と優しくうなずいてあげてください。
そうすることで、内側で暴れている思考のクセを落ち着かせることができます。
イライラする時だけでなく、
悲しくなってしまった時
どんよりした気分になった時
ひどく落ち込んでしまった時
怒りがおさまらない時も、
同じように、上記の質問を自分にしてみてください。
感情はゆれるもの
私たちの感情は、常にゆらゆらと揺れ動くのが自然であり、当たり前のことです。
ゆれるおかげで軌道修正できる
例えば、高速道路では、路肩をデコボコにしたり、緑道にする構造が採用されています。
これは、走行中に道から外れると、その振動を体感することで、すぐに走行の修正ができるように設計されています。
少しでも走行がズレ始めると、デコボコした道を感じてすぐに気づき、軌道修正を行うことができるのです。
感情も同じように、ゆれ始めることで自分の心の状態に気づくサインとなります。
感情の揺れは、今の感情の勢いにのまれてしまうと、人生の方向がずれてしまう可能性があることを教えてくれるものです。
ですので、不快な感覚をサインとして受け取り、柔軟に思考を軌道修正することで、急に心が折れてメンタルがダウンしてしまうことを、未然に防ぐことができます。
思考だけでなく、自分に対する接し方も優しく緩める
自分の思い通りに物事が進まなくてイライラしてしまう日があったり、どんなに頑張って要領よくこなしても、思い通りに物事が片付かない日があることもあります。
そんな時には、「そんな日があってもいいよ」と、自分で自分を優しく認めてあげてください。
自分に対する厳しさを少し緩めることで、心もリラックスし、次に進むためのエネルギーを取り戻すことができます。
自分の思い通りに物事が進まなくてイライラしてしまう日があったり、
どんなに頑張って要領良くこなしても、思い通りに物事が片付かない日があっても、
「そんな日があってもいいよ」
と、自分で自分を認めてあげてください。
自分の期待を見直し、心を軽くする
一方で、少し立ち止まって、自分の期待が大きすぎなかったかな?と振り返ってみてください。
もし誰かにイライラしていた時、相手に過度な期待をしていたかもしれません。その期待を少し緩めることで、イライラもだいぶ和らぎます。
また、物事がうまく進まない時、自分に対して過度な期待を課していたことに気づくかもしれません。そんな時は、自分に課す重荷を軽くしてあげてください。
頑張らないとできない仕事を自分に課すことから、自分を解放してあげると、心がだいぶ楽になります。
そして、「よくやってるよね、私♡」と、どんな状況でも自分に最大限優しく接し、寛大な心で自分を許してあげてください。
感情の揺れは愛のメッセージ
感情がゆれるのは、実は「軌道修正してね」「もっと柔軟に気楽に考えて」と、あなたの中に存在する「高次元の意識(ハイアーセルフ)」からの愛のメッセージです。
感情のゆれに早めに気づいて、自分の中に存在する高次元の意識からのメッセージに従って、自分で自分に優しくしてあげてください。
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